イノセント・ラヴ 1〜2話
タイトル:イノセント・ラヴ
放送日 :毎週月曜日 21:00〜21:54放送
主題歌 :宇多田ヒカル「Eternally - Drama Mix」
キャスト:
秋山佳音 堀北真希
長崎殉也 北川悠仁
桜井美月 香椎由宇
秋山耀司 福士誠治
瀬川昴 成宮寛貴
義道神父 内藤剛志(特別出演)
遠野聖花 内田有紀
池田次郎 豊原功補
--1話 あらすじ(ネタバレ)--
6年前、長野の小さな町に住んでいた家族を悲劇が襲った。父親と母親が惨殺された上、家に放火されたのだ。生き残った13歳の少女・佳音は、燃えさかる炎の前で激しく泣き叫んだ。5歳年上の兄・耀司は、父母を助けるために炎の中に飛び込もうとする佳音の体を必死に押さえつけていた――。
19歳になった佳音(堀北真希)は、小さな喫茶店で明るく元気にアルバイトをしていた。だが、6年前の事件のことを知った経営者の由香里(須藤理彩)は、来月から妹が手伝いに来てくれることになった、と言ってやんわりと佳音にクビを言い渡す。 あくる日、佳音は、少年刑務所を訪れる。両親を殺害した罪で少年刑務所に送られた兄・耀司(福士誠治)と面会するためだった。兄の無実を信じる佳音は、冤罪を晴らしてもらえるようにもう一度弁護士に頼んでみる、と言って耀司を励ました。が、このとき佳音は、故郷を離れて横浜に出る決心をしたことを耀司に打ち明けられずにいた。耀司のことを見捨てるような気がしたからだった。
音楽家の長崎殉也(北川悠仁)は、かつてCMなどの華やかな世界で活躍していたが、ある事情で第一線から身を引き、現在は、義道神父(内藤剛志)の教会で子ども聖歌隊を率いる傍ら、パブレストランでピアノを弾くアルバイトなどをして生計を立てていた。殉也の幼なじみでもある桜井美月(香椎由宇)は、彼の才能がこのまま埋もれてしまうことを心配していた。実は美月は、ずっと殉也に思いを寄せていた。
ある夜、殉也は、大学時代からの親友で、デザインの仕事をしている瀬川昴(成宮寛貴)と会う。そこで殉也は、恋人の聖花(内田有紀)を喜ばせるために、クリスマスイヴをどのように演出したらいいか、と昴に相談する。殉也、昴、聖花は、もともと同じ大学の仲間だった。昴は、そんな殉也に適当にあしらうと、ことしのクリスマスイヴは船上パーティーをやるから顔を出せ、と誘った。
アパートを借りて横浜で暮らし始めた佳音は、名前を偽って清掃会社でアルバイトを始める。その会社は、主に個人の家をクリーニングするサービスを行っていた。先輩の春江(宮崎美子)は、いまどきの若者には珍しく、文句も言わずに一生懸命働く佳音に感心していた。
ある日、佳音は、春江とともにひとり暮らしの音楽家の家に派遣される。そこは殉也の家だった。佳音は、急用ができて困っていた春江を笑顔で送り出すと、ひとりで掃除を続けた。そこで佳音は、1冊の古いアルバムを見つける。6年前の事件でアルバムなども燃えてしまい、思い出を失っていた佳音は、幸せそうな家族の写真を見るのが大好きだった。佳音は、派遣先で破棄するよう頼まれた写真や、こっそり撮った家族やカップルの写真などを部屋の壁に貼っていたのだ。
アルバムには、殉也の幼いころからの写真が貼られていた。家族との写真、クリスマスの記念写真、入学式、年下らしき少女との写真、そして、遺影を抱いて立っている写真…。その中の1枚、大人になった彼がピアノの前で笑顔を見せている写真に、佳音は心を奪われる。
そのとき、窓から吹き込んだ風で写真が吹き飛ばされた。佳音がそれを拾い集めようとしていると、そこに殉也が帰ってくる。殉也は、慌てて写真を隠そうとした佳音に、何をしていたのかと尋ねた。会社に報告されても仕方ない状況に観念した佳音は、人が笑っている写真が好きだと答えた。生きていればいろいろなことがあるが、笑顔の写真にはその人の幸せなときがずっとそこにあるから、と――。そんな佳音の言葉を静かに聞いていた殉也は、一緒に写真を撮ろう、と言い出す。殉也は、佳音から携帯電話を借りると、彼女の肩を抱いて一緒に写真を撮った。佳音は、殉也と撮った写真をプリントし、部屋の壁に貼った。それ以来、この写真は佳音の宝物になった。
クリスマスを控え、町は賑わいをみせていた。佳音は、アパートと仕事場を往復する毎日にも充実感を味わっていた。
そんなある日、佳音は、春江が派遣先の家の引き出しの中から金を盗もうとしているところを見てしまう。春江は、狼狽しながら、見逃してほしい、と訴えた。佳音は、ちょうどそこにやってきた家人には何も言わず、仕事を続けた。
佳音が仕事を終えて会社に戻ると、彼女を訪ねて雑誌記者の池田次郎(豊原功補)という男が待っていた。所長の美代子(筒井真理子)は、池田から佳音のことを聞いたようだった。池田は、佳音を喫茶店に連れて行くと、6年前の事件の話が聞きたい、といきなり切り出した。池田は、耀司が引きこもるようになって以来、父親の誠太郎(平田満)と折り合いが悪くなったことなどを調べていた。佳音は、事件があった夜のことを思い出そうとしただけで呼吸が乱れてしまうが、それを必死に抑え、耀司は無罪だと訴えると、真実を書いてほしい、と池田に懇願した。
美代子は、インターネットで佳音が関係している事件のことを調べていた。美代子が電話に出た隙に、それを盗み見る春江。そのとき、佳音が会社に戻ってきた。美代子は、そんな佳音を呼び止めた。先週、佳音と春江が回った家から、金がなくなったという訴えがあったというのだ。春江は、その罪を佳音になすりつけようとして、佳音が名前などを偽っていたことを持ち出した。佳音は、悔しさを堪えながら、会社を後にした。
耀司に面会に行く予定だった佳音は、その途中、教会の前を通りかかる。懐かしい聖歌の響きに誘われて中に入ると、クリスマスのミサが行われていた。そこでオルガンを弾きながら子どもたちと一緒に歌っていたのは殉也だった。佳音は、その歌声に、慰められ、涙ぐんだ。
少年刑務を訪れた佳音は、耀司のために用意したクリスマスプレゼントを見せた。それは、ロザリオだった。耀司は、佳音が横浜に引っ越したことを知ってショックを受けていたが、その思いを抑えて、自分も行って見たい、と佳音に告げた。別れ際、佳音は、好きな人ができた、と耀司に告白した。耀司は、微笑みを浮かべながら、「そうか、良かったな」と応えた。
横浜に戻った佳音は、クリスマスプレゼントを持って殉也の家を訪ねた。プレゼントの中身は、ロザリオを買った店においてあった、グランドピアノ型のオルゴールだ。が、あいにく、殉也は不在だった。佳音は、しばらく家の前で殉也の帰りを待っていたが、諦めて玄関先にプレゼントを置いて帰っていく。
しばらくして、クマの着ぐるみとサンタクロースの衣装を身につけた殉也が戻ってくる。殉也は、佳音が置いたプレゼントには気づかなかった。殉也は、着ぐるみ姿のまま家の中に入ると、鍵がかかっている部屋に向かった。クマの頭を脱いで、「メリークリスマス!おめでとう、聖花!!」と笑顔を見せる殉也。目の前には、ベッドに横たわっている聖花の姿があった。チューブや医療器械につながれた状態の聖花は、何の反応も見せずに、うつろな目でただ宙を見つめていた。
その夜、耀司は、佳音からもらったロザリオをじっと見つめていた。次の瞬間、突然叫び、暴れだす耀司。駆けつけた刑務官たちは、耀司を引きずりだし…。
--2話 あらすじ(ネタバレ)--
佳音(堀北真希)は、殉也(北川悠仁)へのクリスマスプレゼントとして、彼の家の玄関先にグランドピアノを模ったオルゴールをこっそり置いて帰った。 あくる朝、それに気づいた殉也は、美月(香椎由宇)にオルゴールの件を話す。美月は、聖歌隊の子どもの中の誰かなのではないか、と答えると、「モテモテだね」といって殉也のことをからかった。
佳音は、偽名を使い、清掃員として派遣会社に登録する。紹介された仕事は駅構内の清掃だった。 ある日、仕事を終えた佳音は、殉也の家に立ち寄り、こっそり家の中を覗く。そこで佳音は、プレゼントしたオルゴールのメロディーに耳を傾けている殉也の姿を見て、喜びを噛みしめる。ちょうどそこに昴(成宮寛貴)がやってきた。佳音は、昴とすれ違うようにして殉也の家を後にした。
殉也は、やってきた昴に、来週予定されている聖歌隊の慰問コンサートの日、自分の代わりに聖花(内田有紀)のことを見ていてほしい、と頼む。昴は、そんな殉也に、聖花がキレイなままなのは、殉也に愛されているからだ、と告げた。すると殉也は、体はあっても聖花の心がここにないとしたら、自分は彼女の何を愛していることになるのか、とずっと感じていた疑問を口にする。
そこに、慰問コンサートの楽譜を持って美月がやってきた。美月は、家に入れたくないという殉也の気持ちを察し、譜面を手渡すと、昴とともに彼の家を後にした。その際、美月は、昴に聖花のことを尋ねた。殉也は、美月には聖花のことを話さないのだという。昴は、聖花は優しくもなく誠実なタイプでもなかったが、そういう女性だからこそ好きになることもある、と美月に告げた。 昴と別れて義道神父(内藤剛志)の教会に立ち寄った美月は、告解室で「ある人の死を強く願ってしまった」と告白し――。
一方、少年刑務所に収容されている佳音の兄・耀司(福士誠治)は、所内で突然暴れ出し、保護房に入れられていた。耀司が暴れたのは、佳音が面会に来た日の夜のことだった。そんな折、雑誌記者の池田(豊原功補)が少年刑務所を訪れ、耀司に面会を求める。池田は、耀司が起こした事件の真相を追って、すでに佳音にも接触していた。池田は、君を助けたいと思っている、と耀司に告げると、事件の話を切り出した。池田は、耀司が逮捕後に両親の殺害を自白したにもかかわらず、裁判で一転無罪を主張した裏には、何か事情があるのではないかとにらんでいた。耀司の表情を見ながら、慎重に言葉を選んで話す池田。しかし耀司は、事件の夜、目を覚ましたときには既に両親は殺されており、灯油を撒いたのは佳音にそれを見せたくなかったからだ、と答えるだけだった。
佳音は、殉也への思いを胸に、辛い仕事にも耐えていた。そんなある日、佳音は、駅で偶然、殉也の姿を見かける。声をかけようかどうか迷いながら、殉也の後を追ってしまう佳音。そのとき佳音は、殉也が落としたハンカチを拾った。
佳音は、ハンカチを届けようと殉也の家を訪れた。すると、殉也の家の清掃に来ていた春江(宮崎美子)が、携帯電話で話しながら出てきた。どうやら春江は、養護施設に預けている父親の件でまた急用ができたらしい。春江が殉也の家を出て行くのを見届けた佳音は、戸惑いながらもそっと玄関を開けて中に入った。
佳音は、春江の代わりに殉也の家の片付けを始めた。すると、聖花の部屋から昴が現れた。ちょうどそこにやってきた殉也も、佳音の姿に驚きを隠せない。昴は、逃げ出そうとする佳音の腕を掴むと、警察を呼ぼうとした。佳音は、それを振り払って外に飛び出した。その騒ぎの直後、殉也たちは、ある異変に気づいて声を上げた。植物状態の聖花が、何と笑みをうかべていたのだ。
あくる日、佳音は、耀司に面会するために長野少年刑務所を訪れる。しかし耀司は、何故か佳音と会おうとはしなかった。夜の道を歩いて帰ろうとしていた佳音は、橋の上で足を止めた。夜空には星が輝いていた。するとそこに、昴から電話が入る。殉也の代理で電話してきた昴は、これから週に一度、殉也の家を掃除してほしい、と佳音に頼んだ。佳音は、突然のことに驚きながらも、それを引き受ける。殉也や昴は、聖花に反応があったのは、佳音が家に来たからでなはいか、と考え、もう一度試してみようと思ったのだ。
佳音は、何故自分を雇ってくれたのかを殉也に問うことはせず、素直にこのチャンスを喜んでいた。そんなある日、佳音が聖歌を歌いながら掃除をしていると、そこに殉也が戻ってきた。その歌声を聴いた殉也は、佳音を誘って隣に座らせると、自らピアノを弾いて歌い始めた。佳音は、胸の高鳴りを感じながら、殉也と一緒に歌い始めた。そのとき、隣の部屋で寝ている聖花に変化があった。聖花がまばたきをしたのだ。
殉也は、仕事を終えた佳音を送り出す際、彼女に小さなオルゴールをプレゼントする。殉也は、グランドピアノ型のオルゴールをくれたのが佳音であることをすでに理解していた。佳音は、嬉しさのあまり言葉がでなかった。
家に帰ろうとしていた佳音の前に、池田が現れた。池田は、耀司に会ったことを佳音に伝えると、冤罪の可能性もあると思う、と続けた。その言葉に反応し、兄を助けてくれるのか、とすがるように尋ねる佳音。池田は、事実を暴くのが記者の仕事だ、と返した。その夜、佳音は、耀司への手紙に池田のことを書いた。
別の日、駅の清掃をしていた佳音の前に昴が現れた。佳音に、待遇面などで問題はないか、聞きにきたらしい。そこで昴は、佳音が殉也のためにサンドイッチも作ったりしていることを知って驚いていた。が、多忙な殉也の健康を気遣ってくれる人がいた方がいい、と感謝する。そんな昴に佳音は、殉也には恋人はいないのか、と尋ねる。すると昴は、殉也には忘れられない恋人がいたが、いまはひとりぼっちだ、と答えた。
殉也の家を訪れた昴は、ベッドの上の聖花を見つめていたかと思うと、ふいに彼女につながれているチューブに手をかけ、外そうとした。が、その瞬間、ドアが開き、殉也が入ってきた。昴は、チューブから素早く手を離すと、何事もなかったかのように振舞った。
佳音は、殉也のために手作りのサンドイッチを用意し、彼の家へと急いだ。同じころ、殉也は、ベッドの上の聖花に話しかけていた。もう何をしても無駄なのではないか、と思い、諦めかけていたことを詫びる殉也。「でも、違うんだよな。聖花はわかってる。俺の迷う気持ちも、全部感じてる」。殉也は、そういって聖花を抱きか抱えると、ピアノの前まで連れて行った。
殉也の家に着いた佳音が玄関チャイムを押そうとすると、ピアノの音が聞こえてきた。窓の方からそっと中を覗いた佳音が目にしたのは、殉也に寄り添うようにしている聖花の後姿だった。佳音は大きなショックを受け…。
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フジテレビ系月9ドラマ 「イノセント・ラヴ」 オリジナル・サウンドトラック
放送日 :毎週月曜日 21:00〜21:54放送
主題歌 :宇多田ヒカル「Eternally - Drama Mix」
キャスト:
秋山佳音 堀北真希
長崎殉也 北川悠仁
桜井美月 香椎由宇
秋山耀司 福士誠治
瀬川昴 成宮寛貴
義道神父 内藤剛志(特別出演)
遠野聖花 内田有紀
池田次郎 豊原功補
--1話 あらすじ(ネタバレ)--
6年前、長野の小さな町に住んでいた家族を悲劇が襲った。父親と母親が惨殺された上、家に放火されたのだ。生き残った13歳の少女・佳音は、燃えさかる炎の前で激しく泣き叫んだ。5歳年上の兄・耀司は、父母を助けるために炎の中に飛び込もうとする佳音の体を必死に押さえつけていた――。
19歳になった佳音(堀北真希)は、小さな喫茶店で明るく元気にアルバイトをしていた。だが、6年前の事件のことを知った経営者の由香里(須藤理彩)は、来月から妹が手伝いに来てくれることになった、と言ってやんわりと佳音にクビを言い渡す。 あくる日、佳音は、少年刑務所を訪れる。両親を殺害した罪で少年刑務所に送られた兄・耀司(福士誠治)と面会するためだった。兄の無実を信じる佳音は、冤罪を晴らしてもらえるようにもう一度弁護士に頼んでみる、と言って耀司を励ました。が、このとき佳音は、故郷を離れて横浜に出る決心をしたことを耀司に打ち明けられずにいた。耀司のことを見捨てるような気がしたからだった。
音楽家の長崎殉也(北川悠仁)は、かつてCMなどの華やかな世界で活躍していたが、ある事情で第一線から身を引き、現在は、義道神父(内藤剛志)の教会で子ども聖歌隊を率いる傍ら、パブレストランでピアノを弾くアルバイトなどをして生計を立てていた。殉也の幼なじみでもある桜井美月(香椎由宇)は、彼の才能がこのまま埋もれてしまうことを心配していた。実は美月は、ずっと殉也に思いを寄せていた。
ある夜、殉也は、大学時代からの親友で、デザインの仕事をしている瀬川昴(成宮寛貴)と会う。そこで殉也は、恋人の聖花(内田有紀)を喜ばせるために、クリスマスイヴをどのように演出したらいいか、と昴に相談する。殉也、昴、聖花は、もともと同じ大学の仲間だった。昴は、そんな殉也に適当にあしらうと、ことしのクリスマスイヴは船上パーティーをやるから顔を出せ、と誘った。
アパートを借りて横浜で暮らし始めた佳音は、名前を偽って清掃会社でアルバイトを始める。その会社は、主に個人の家をクリーニングするサービスを行っていた。先輩の春江(宮崎美子)は、いまどきの若者には珍しく、文句も言わずに一生懸命働く佳音に感心していた。
ある日、佳音は、春江とともにひとり暮らしの音楽家の家に派遣される。そこは殉也の家だった。佳音は、急用ができて困っていた春江を笑顔で送り出すと、ひとりで掃除を続けた。そこで佳音は、1冊の古いアルバムを見つける。6年前の事件でアルバムなども燃えてしまい、思い出を失っていた佳音は、幸せそうな家族の写真を見るのが大好きだった。佳音は、派遣先で破棄するよう頼まれた写真や、こっそり撮った家族やカップルの写真などを部屋の壁に貼っていたのだ。
アルバムには、殉也の幼いころからの写真が貼られていた。家族との写真、クリスマスの記念写真、入学式、年下らしき少女との写真、そして、遺影を抱いて立っている写真…。その中の1枚、大人になった彼がピアノの前で笑顔を見せている写真に、佳音は心を奪われる。
そのとき、窓から吹き込んだ風で写真が吹き飛ばされた。佳音がそれを拾い集めようとしていると、そこに殉也が帰ってくる。殉也は、慌てて写真を隠そうとした佳音に、何をしていたのかと尋ねた。会社に報告されても仕方ない状況に観念した佳音は、人が笑っている写真が好きだと答えた。生きていればいろいろなことがあるが、笑顔の写真にはその人の幸せなときがずっとそこにあるから、と――。そんな佳音の言葉を静かに聞いていた殉也は、一緒に写真を撮ろう、と言い出す。殉也は、佳音から携帯電話を借りると、彼女の肩を抱いて一緒に写真を撮った。佳音は、殉也と撮った写真をプリントし、部屋の壁に貼った。それ以来、この写真は佳音の宝物になった。
クリスマスを控え、町は賑わいをみせていた。佳音は、アパートと仕事場を往復する毎日にも充実感を味わっていた。
そんなある日、佳音は、春江が派遣先の家の引き出しの中から金を盗もうとしているところを見てしまう。春江は、狼狽しながら、見逃してほしい、と訴えた。佳音は、ちょうどそこにやってきた家人には何も言わず、仕事を続けた。
佳音が仕事を終えて会社に戻ると、彼女を訪ねて雑誌記者の池田次郎(豊原功補)という男が待っていた。所長の美代子(筒井真理子)は、池田から佳音のことを聞いたようだった。池田は、佳音を喫茶店に連れて行くと、6年前の事件の話が聞きたい、といきなり切り出した。池田は、耀司が引きこもるようになって以来、父親の誠太郎(平田満)と折り合いが悪くなったことなどを調べていた。佳音は、事件があった夜のことを思い出そうとしただけで呼吸が乱れてしまうが、それを必死に抑え、耀司は無罪だと訴えると、真実を書いてほしい、と池田に懇願した。
美代子は、インターネットで佳音が関係している事件のことを調べていた。美代子が電話に出た隙に、それを盗み見る春江。そのとき、佳音が会社に戻ってきた。美代子は、そんな佳音を呼び止めた。先週、佳音と春江が回った家から、金がなくなったという訴えがあったというのだ。春江は、その罪を佳音になすりつけようとして、佳音が名前などを偽っていたことを持ち出した。佳音は、悔しさを堪えながら、会社を後にした。
耀司に面会に行く予定だった佳音は、その途中、教会の前を通りかかる。懐かしい聖歌の響きに誘われて中に入ると、クリスマスのミサが行われていた。そこでオルガンを弾きながら子どもたちと一緒に歌っていたのは殉也だった。佳音は、その歌声に、慰められ、涙ぐんだ。
少年刑務を訪れた佳音は、耀司のために用意したクリスマスプレゼントを見せた。それは、ロザリオだった。耀司は、佳音が横浜に引っ越したことを知ってショックを受けていたが、その思いを抑えて、自分も行って見たい、と佳音に告げた。別れ際、佳音は、好きな人ができた、と耀司に告白した。耀司は、微笑みを浮かべながら、「そうか、良かったな」と応えた。
横浜に戻った佳音は、クリスマスプレゼントを持って殉也の家を訪ねた。プレゼントの中身は、ロザリオを買った店においてあった、グランドピアノ型のオルゴールだ。が、あいにく、殉也は不在だった。佳音は、しばらく家の前で殉也の帰りを待っていたが、諦めて玄関先にプレゼントを置いて帰っていく。
しばらくして、クマの着ぐるみとサンタクロースの衣装を身につけた殉也が戻ってくる。殉也は、佳音が置いたプレゼントには気づかなかった。殉也は、着ぐるみ姿のまま家の中に入ると、鍵がかかっている部屋に向かった。クマの頭を脱いで、「メリークリスマス!おめでとう、聖花!!」と笑顔を見せる殉也。目の前には、ベッドに横たわっている聖花の姿があった。チューブや医療器械につながれた状態の聖花は、何の反応も見せずに、うつろな目でただ宙を見つめていた。
その夜、耀司は、佳音からもらったロザリオをじっと見つめていた。次の瞬間、突然叫び、暴れだす耀司。駆けつけた刑務官たちは、耀司を引きずりだし…。
--2話 あらすじ(ネタバレ)--
佳音(堀北真希)は、殉也(北川悠仁)へのクリスマスプレゼントとして、彼の家の玄関先にグランドピアノを模ったオルゴールをこっそり置いて帰った。 あくる朝、それに気づいた殉也は、美月(香椎由宇)にオルゴールの件を話す。美月は、聖歌隊の子どもの中の誰かなのではないか、と答えると、「モテモテだね」といって殉也のことをからかった。
佳音は、偽名を使い、清掃員として派遣会社に登録する。紹介された仕事は駅構内の清掃だった。 ある日、仕事を終えた佳音は、殉也の家に立ち寄り、こっそり家の中を覗く。そこで佳音は、プレゼントしたオルゴールのメロディーに耳を傾けている殉也の姿を見て、喜びを噛みしめる。ちょうどそこに昴(成宮寛貴)がやってきた。佳音は、昴とすれ違うようにして殉也の家を後にした。
殉也は、やってきた昴に、来週予定されている聖歌隊の慰問コンサートの日、自分の代わりに聖花(内田有紀)のことを見ていてほしい、と頼む。昴は、そんな殉也に、聖花がキレイなままなのは、殉也に愛されているからだ、と告げた。すると殉也は、体はあっても聖花の心がここにないとしたら、自分は彼女の何を愛していることになるのか、とずっと感じていた疑問を口にする。
そこに、慰問コンサートの楽譜を持って美月がやってきた。美月は、家に入れたくないという殉也の気持ちを察し、譜面を手渡すと、昴とともに彼の家を後にした。その際、美月は、昴に聖花のことを尋ねた。殉也は、美月には聖花のことを話さないのだという。昴は、聖花は優しくもなく誠実なタイプでもなかったが、そういう女性だからこそ好きになることもある、と美月に告げた。 昴と別れて義道神父(内藤剛志)の教会に立ち寄った美月は、告解室で「ある人の死を強く願ってしまった」と告白し――。
一方、少年刑務所に収容されている佳音の兄・耀司(福士誠治)は、所内で突然暴れ出し、保護房に入れられていた。耀司が暴れたのは、佳音が面会に来た日の夜のことだった。そんな折、雑誌記者の池田(豊原功補)が少年刑務所を訪れ、耀司に面会を求める。池田は、耀司が起こした事件の真相を追って、すでに佳音にも接触していた。池田は、君を助けたいと思っている、と耀司に告げると、事件の話を切り出した。池田は、耀司が逮捕後に両親の殺害を自白したにもかかわらず、裁判で一転無罪を主張した裏には、何か事情があるのではないかとにらんでいた。耀司の表情を見ながら、慎重に言葉を選んで話す池田。しかし耀司は、事件の夜、目を覚ましたときには既に両親は殺されており、灯油を撒いたのは佳音にそれを見せたくなかったからだ、と答えるだけだった。
佳音は、殉也への思いを胸に、辛い仕事にも耐えていた。そんなある日、佳音は、駅で偶然、殉也の姿を見かける。声をかけようかどうか迷いながら、殉也の後を追ってしまう佳音。そのとき佳音は、殉也が落としたハンカチを拾った。
佳音は、ハンカチを届けようと殉也の家を訪れた。すると、殉也の家の清掃に来ていた春江(宮崎美子)が、携帯電話で話しながら出てきた。どうやら春江は、養護施設に預けている父親の件でまた急用ができたらしい。春江が殉也の家を出て行くのを見届けた佳音は、戸惑いながらもそっと玄関を開けて中に入った。
佳音は、春江の代わりに殉也の家の片付けを始めた。すると、聖花の部屋から昴が現れた。ちょうどそこにやってきた殉也も、佳音の姿に驚きを隠せない。昴は、逃げ出そうとする佳音の腕を掴むと、警察を呼ぼうとした。佳音は、それを振り払って外に飛び出した。その騒ぎの直後、殉也たちは、ある異変に気づいて声を上げた。植物状態の聖花が、何と笑みをうかべていたのだ。
あくる日、佳音は、耀司に面会するために長野少年刑務所を訪れる。しかし耀司は、何故か佳音と会おうとはしなかった。夜の道を歩いて帰ろうとしていた佳音は、橋の上で足を止めた。夜空には星が輝いていた。するとそこに、昴から電話が入る。殉也の代理で電話してきた昴は、これから週に一度、殉也の家を掃除してほしい、と佳音に頼んだ。佳音は、突然のことに驚きながらも、それを引き受ける。殉也や昴は、聖花に反応があったのは、佳音が家に来たからでなはいか、と考え、もう一度試してみようと思ったのだ。
佳音は、何故自分を雇ってくれたのかを殉也に問うことはせず、素直にこのチャンスを喜んでいた。そんなある日、佳音が聖歌を歌いながら掃除をしていると、そこに殉也が戻ってきた。その歌声を聴いた殉也は、佳音を誘って隣に座らせると、自らピアノを弾いて歌い始めた。佳音は、胸の高鳴りを感じながら、殉也と一緒に歌い始めた。そのとき、隣の部屋で寝ている聖花に変化があった。聖花がまばたきをしたのだ。
殉也は、仕事を終えた佳音を送り出す際、彼女に小さなオルゴールをプレゼントする。殉也は、グランドピアノ型のオルゴールをくれたのが佳音であることをすでに理解していた。佳音は、嬉しさのあまり言葉がでなかった。
家に帰ろうとしていた佳音の前に、池田が現れた。池田は、耀司に会ったことを佳音に伝えると、冤罪の可能性もあると思う、と続けた。その言葉に反応し、兄を助けてくれるのか、とすがるように尋ねる佳音。池田は、事実を暴くのが記者の仕事だ、と返した。その夜、佳音は、耀司への手紙に池田のことを書いた。
別の日、駅の清掃をしていた佳音の前に昴が現れた。佳音に、待遇面などで問題はないか、聞きにきたらしい。そこで昴は、佳音が殉也のためにサンドイッチも作ったりしていることを知って驚いていた。が、多忙な殉也の健康を気遣ってくれる人がいた方がいい、と感謝する。そんな昴に佳音は、殉也には恋人はいないのか、と尋ねる。すると昴は、殉也には忘れられない恋人がいたが、いまはひとりぼっちだ、と答えた。
殉也の家を訪れた昴は、ベッドの上の聖花を見つめていたかと思うと、ふいに彼女につながれているチューブに手をかけ、外そうとした。が、その瞬間、ドアが開き、殉也が入ってきた。昴は、チューブから素早く手を離すと、何事もなかったかのように振舞った。
佳音は、殉也のために手作りのサンドイッチを用意し、彼の家へと急いだ。同じころ、殉也は、ベッドの上の聖花に話しかけていた。もう何をしても無駄なのではないか、と思い、諦めかけていたことを詫びる殉也。「でも、違うんだよな。聖花はわかってる。俺の迷う気持ちも、全部感じてる」。殉也は、そういって聖花を抱きか抱えると、ピアノの前まで連れて行った。
殉也の家に着いた佳音が玄関チャイムを押そうとすると、ピアノの音が聞こえてきた。窓の方からそっと中を覗いた佳音が目にしたのは、殉也に寄り添うようにしている聖花の後姿だった。佳音は大きなショックを受け…。
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